飼育している熱帯魚、爬虫類の餌用にヨーロッパイエコオロギを飼育していましたが、特に、夏は飼育環境さえととのえれば、数万匹に増えてしまうので、結構大変なのです。そこで、それらをオークションに出品してみて、どの程度売れるのかを検証してみました。目的としては副業になればよいかなと思いましたが~ 手間を考えれば、そうは甘くはありません。
結論からいうと、これを副業にするくらいなら、アルバイトしたほうが手間がかかりません。

ヨーロッパイエコオロギは儲からない

ヨーロッパイエコオロギが増えすぎたから売りたいと思ったので、売ってみましたが、手間だけかかって、そのわりには、ほんど儲けがないです。結論から言いますと、販売目的で繁殖しても、手間の割には儲けはたかがしれているということです。普通にバイトでもしたほうが安定的に稼げます。1ヶ月に利益として5万円以上でればよいほうでしょう。

まず、ヤフオクに出品すれば、儲かるようなことを言っている方がいたので、本当かどうか検証してみようと思い、やってみました。実際は、ヤフオクやる前に、数人のヨーロッパイエコオロギ出品者の評価欄より1週間・1ヶ月の落札を見て、事前に、およその収益を推測していました。もちろん評価は、重複者はカウントされていなかったり、評価しない人もいるので、およその値で推測しました。また設定価格もピンキリですが、ペットショップで買うよりも断然やすく、相場は崩壊しているといったところです。

他にも、試しに、出品されている方から数人から購入して、梱包方法の検証もしてみましたが、梱包の方法もピンキリです。ここにもコストがかかっているので、落札物でも1,000円未満になってくると、出品者は、ほぼ奉仕活動のような目にあっているのではないかと思います。

ネット上を検索してみると、月に20万円、コオロギだけで稼いでますという記事を書いているかたもおられますが、そんな方は、現在の出品者の中に見当たりませんでした。おそらくそのような時期もあったのかもしれませんが、継続的に20万を稼ぐのは、ある程度の設備も必要ですし、個人には難しいと思います。おそらく話を大きくしすぎでしょう。

販売ルート

まず、販売に関しては、いろいろなツールがありますが、ネットショップやジモティー、ヤフオクでの販売です。私の場合は、この3つを試してみました。

まずネットショップ開設に関しては、BASEのようなサービスを使えばだれでも簡単にネットショップを作ることができますが、開設しても、アクセスはほぼありませんし、SNSやツイッターに投稿しても、物が物だけに、拡散されることもなく、効果は期待できませんでした。次に、ジモティーでの販売です。ジモティーに関しては、1件だけ売れましたが、問い合わせは10件ほどありました。つまり、問い合わせへの返信の手間がかかるわりには売り上げが結びつかないのです。特に、ジモティーのユーザーは身分証明していな方が、質問してくるので、時々、めちゃくちゃなことを言われる方もいます。また、適当な人が多い印象をうけます。購入するといっておきならが、いつまで経っても返信がなかったり、なかなかスムーズに取引が進行していきません。また、決済機能がないことと、その為にメッセージ欄に決済情報や住所を投稿する必要があり、取引終了後にそれらを削除できないことも不満でした。ジモティーの使い勝手も悪く総合的に考えるとお勧めできません。

最後にヤフオクですが、ヤフオクの場合は、かなり楽に取引が進行できます。あたりまえですが、決済機能もそろっていますし、落札後の一連の流れをシステムが代行してくれるので、住所を打ち込んだりなど不要です。キャンペーン時以外は無料で利用できませんが、有料でも、ある程度の出品物がある限り、かなり強力な販売ツールとなります。

私の経験

私の場合は、2年間にわたり夏の3ヶ月間だけヨーロッパイエコオロギを繁殖させ、多いときで、およそ、40万匹にまで増やしましたが、特に、繁殖するのは夏場で、寿命を考慮すると、長くて1ヶ月半その間に売らなければならない。増えすぎてもさばききれないし、逆に少なすぎても商売にならないです。最低でも、10万匹以上はいないと、短時間のアルバイトレベルの給料にも届きませんので、それらを繁殖するためのスペースも必要になってきます。また、掃除や餌やりなど、毎日手間がかかります。ヨーロッパイエコオロギに関しては、放置していれば必ず共食いや水切れで死んでしまいますし、餌を食べるスピードも大きくなるにつれて速くなるので、毎日手入れする必要があるのです。この手間は、飼育数が多くなるとかなり大変です。私の場合は、ヤフオクがメインの販売ツールでしたが、飼育の手入れ時間と、落札者への対応の時間、梱包手続きの時間など…かなりの時間を費やされてしまいます。その割には、3ヶ月で売り上げは20万程度でした。ここでいうのはあくまで売り上げで、実は、ヨーロッパイエコオロギの餌代や土、カップ、梱包資材のダンボールや、紙袋などの消耗品だけでも、4万円ほどは軽く使っています。やはり、どう計算しても、利益は、月5万円弱になります。私の場合の価格設定は、オークション相場での中間を狙って、安すぎない価格で出品しました。その代わり、死着に対する対応や、配送方法など、オプションを工夫した販売です。同時期にかなり安い金額で出品されている方がおられましたから、それにあわせると、自爆することになります。価格ではなく、その他の要素で勝負する必要があります。

イエコオ市場

ヨーロッパイエコオロギの餌専門店のサイバークリケットというネットショップも、エサに○○トン使っているとか言っておきながら、知らない間に閉鎖しているくらいです。このショップの価格設定は適正だとは思いましたが、やはり、ヤフオクの価格には負けてしまいますし、送料が、ネコポスを使うとかなり安くなりますので、やはり価格崩壊の影響をうけたのでしょう。

今後の可能性は?

今後の可能性としては、数と価格で勝負するしかないと思います。付加価値をつけたとしても、エサなので、たかがしれています。つまり、どでかいビニールハウスのような一角や、空調が年間聞いている施設、又は、余熱を理由できるようなスペースが格安で確保できなるのなら、ある程度は稼げるかもしれませんが、過剰になる可能性もあります。在宅副業でできるようなレベルになることはないと思いました。

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